レッドブルF1、若手ドライバーテスト規則に基づき、ユーリ・ビップスをスペインFP1で起用へ

 レッドブル・レーシングは、F1第6戦スペインGPの金曜フリープラクティス1で、ジュニアドライバーであるユーリ・ビップスを走らせることを発表した。

 2022年のスポーティングレギュレーションにおいて、各チームはシーズン中に2回、ルーキードライバーをFP1で走らせることを義務付けられている。規則には「各選手権期間中、各競技者は、選手権にエントリーされた各車両で1回、選手権において3回以上レースに出場したことのないドライバーを起用しなければならない」と記載されている。

 近年のテストデー減少により、F1参戦を目指す若手ドライバーがF1マシンに乗る機会が制限されていることから、今年新たにこのレギュレーションが導入された。

 レッドブルがビップスを起用する計画であることはすでに明らかにされていたが、スペインで走らせることが今回正式に発表された形だ。ビップスはセルジオ・ペレスのRB18に乗る予定だ。

 エストニア出身21歳のビップスは、2018年にレッドブル・ジュニアチームに加入、2020年からF2選手権に参戦している。2020年と2021年、アブダビでのオフシーズンテストでレッドブルのF1マシンを走らせているが、グランプリウイークエンドの公式セッションで走るのは今回が初めてとなる。

2021年F1アブダビテスト ユーリ・ビップス(レッドブル・ホンダ)

 スペインのFP1では、ウイリアムズがニック・デ・フリースを起用し、アレクサンダー・アルボンのマシンに乗せることが明らかになっている。

 また、若手ドライバーとしての起用ではないが、アルファロメオは今回のFP1で、リザーブドライバーのロバート・クビサを周冠宇の代わりに走らせることを発表した。

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