嶋田選手(19)ボートレーサーデビュー 長崎商高卒、大村で初戦

デビュー戦を前に「長く続けられるレーサーを目指す」と話す嶋田選手=大村市役所

 福岡県柳川市のボートレーサー養成所を今春卒業した嶋田有里選手(19)が、26日に大村ボートレース場(長崎県大村市玖島1丁目)でプロデビューする。デビュー戦を前に19日、園田裕史市長を訪ね「自分に負けず冷静さと大胆さを持って臨みたい」と抱負を述べた。
 嶋田選手は熊本県出身。父の転勤で小学生の時に西彼長与町に移り住んだ。長崎市立長崎商業高を卒業するまで、バスケットボール一筋だったという。
 ボートレーサーのポスターを見た父が「スポーツで食べていけるってすごいね」と言ったことをきっかけに興味を持ち、レーサーを志望。1294人中、合格者52人という難関を一発で突破し、昨年4月、養成所に入所した。1年かけてプロに必要な知識や技術を学び、今年3月に卒業できたのは27人だった。
 園田市長は「ボートレースでは女子選手の活躍が期待されている。勢いに乗って初戦を楽しみ、訓練の成果を発揮して」と激励。嶋田選手は「県民に愛され、長く続けられるレーサーを目指したい」と語った。
 大村市ボートレース企業局によると長崎支部所属のレーサーは58人、うち女性は9人となった。


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