潮引き姿現す造形美「脇岬のビーチロック」 長崎県指定天然記念物

エメラルドグリーンの海に浮かび上がる「脇岬のビーチロック」=長崎市脇岬町(小型無人機ドローン「空彩4号」で撮影)

 白い砂浜が続くエメラルドグリーンの海に、灰黄土色の洗濯板状の岩場が扇形に浮かび上がる。長崎市の県指定天然記念物「脇岬のビーチロック」。自然の造形美に目を奪われる。
 県教委学芸文化課によると、ビーチロックは海浜の小石や砂が固まってできた堆積岩で、干潮時に姿を現す。「脇岬の-」は海水浴場の先端に長さ240メートル、沖へ向かって100メートルに広がる。サンゴ礁ではないエリアで、大規模なものは珍しいという。
 波音が響く中、市民らがエビやタコ、小魚など海辺の生き物を観察したり、釣りを楽しんだりしていた。同市平山町の会社員、古賀直美さん(43)は「潮だまりは広く、子どもを安心して遊ばせられる。私も童心に返って楽しかった。また来たい」と満足そうだった。


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