土葬墓地建設計画めぐり 杵築市議と日出町議が協議 大分

日出町で建設の計画が進められているムスリム墓地をめぐる問題についてです。

日出町と別府市の別府ムスリム協会は、イスラム教徒向けの土葬墓地計画を進めています。

日出町は大分トラピスト修道院の西側にある町有地を計画地としていましたが、ここから北に2.3キロ離れた杵築市山香町下切地区の住民から反対の声が上がります。約550メートル離れた場所に水源があり、住民はこの水源の水を飲料水や農業用水として使っていたことが理由です。

しかし、日出町と協会が進めていた事前協議の内容を町は「適合」と判断。この候補地での計画が大きく前進します。

一方、杵築市の住民はこの判断に憤りの声があげ、杵築市議会も「町長らの説明不足」を指摘していました。

その声を聞いた日出町議会が20日、杵築市議会の議員に声をかけ会談し、今後について話し合いました。

杵築市議会の議長ら3人が日出町役場を訪れました。日出町議会の工藤議長らは、土葬墓地の建設計画をめぐるこれまでの過程や住民の思いを聞いたということです。

約1時間の会談後、両議長が取材に応じました。

日出町議会 工藤健次議長インタビュー
「きょうの話を聞いてこのままではいけないということがよく分かりましたので、下切地区の方がまず現場を確認してないので、まず現場に来てもらってそこで説明してもらうのがいいのではと提案をした。町長、執行部の方から現場で説明をしてもらうという話。」

杵築市側は。

杵築市議会 藤本治郎議長インタビュー
「日出町も良い、別府ムスリム協会の方も良い、杵築市も良いというような、みなさんが合意できる終着点を一緒に見つけませんかと話したことを覚えています。その実現が出来れば。」

工藤日出町議長は、今後本田町長にも声をかけ早急に現地説明会を開きたいとしています。

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