「一目置かれるプロオケに」 岡フィル 秋山氏、藤原氏就任会見

岡フィルへの期待や抱負を話す秋山氏(左)と藤原氏

 岡山フィルハーモニック管弦楽団は20日、新設のミュージックアドバイザーに就いた指揮者秋山和慶氏(81)=東京=と、ゲストソロコンサートマスターのバイオリニスト藤原浜雄氏(74)=同=の就任会見を開いた。秋山氏は「中国地方で一目置かれるようなプロオケを創り上げていく」と抱負を述べた。

 22日の就任記念公演を前に、会場の岡山シンフォニーホール(岡山市北区表町)で臨んだ。これまで東京交響楽団や広島交響楽団、バンクーバー交響楽団などを率いてきた秋山氏は、過去3度客演した岡フィルについて「名だたる楽団に比べると小編成だが、一生懸命でアドレナリンが湧き出るような充実した演奏会ができた。もっと楽しく、面白い楽団になっていく」と期待を語った。

 今後の方針として、クラシックから現代曲、ポップスまでレパートリーを増やすとともに、出張公演や子ども向けの音楽教室なども充実させて「身近に感じてもらいながら、真摯(しんし)に音楽と向き合う姿勢を示していきたい」と話した。

 藤原氏は米ジュリアード音楽院で学び、20年以上にわたって海外を拠点に活動してきた経験から「本場の音楽の雰囲気や、演奏に臨む姿などを若いメンバーらに伝えていく」と述べた。

 就任公演となる第72回定期演奏会は午後3時開演。公益財団法人・岡山文化芸術創造主催、山陽新聞社共催。

© 株式会社山陽新聞社