「熱中症心配」「コロナ身近に」屋外マスク緩和に賛意 栃木県民、受け止め方変化

マスクを着けて駅構内を行き交う人たち。公共交通機関での通勤、通学時は引き続き着用が求められる=20日午後0時30分、宇都宮市川向町

 国が屋外でのマスク着用の緩和を発表した20日、栃木県民からは好意的に受け止める声が上がった。年々リスクが増す熱中症への懸念や、身近に新型コロナウイルス感染者が増えたことでの受け止め方の変化が影響している。学校関係者は「すでに行っている運用」と冷静に受け止める一方、感染拡大の心配から戸惑う保育園もある。医療関係者は「柔軟な判断を尊重し合う社会に」と訴える。

 20日午後、最高気温が27度を超えた宇都宮市八幡山公園。広い園内で大半の人はマスクをしていない。

 「こうも暑いと、していられない」。愛犬と散歩していた同市陽東4丁目、主婦伊藤芳子(いとうよしこ)さん(71)は国の方針を当然と受け止める。熱中症の方が気がかりで、必要があればかばんにしまったマスクを出す。

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