6月1日にアユ釣り解禁を控えた22日、相模川と中津川でアユの試し釣りが行われた。相模川漁業協同組合連合会(木藤照雄会長)が主催し、関係者20人がアユを釣った。昨年、一昨年より多く釣れ、木藤会長は「魚影が非常に濃い」と評価した。
試し釣りは相模川の座架依橋付近や高田橋付近、中津川の八菅橋付近など6カ所で実施。上流側はおとりアユを使う友釣り、釣り方が制限されない下流側では釣り針でアユをひっかけるコロガシ釣りも行われた。
神奈川県愛川町半原の同漁連事務所には午前10時半ごろからアユが次々と届いた。下流側のコロガシ釣りでは、直径40センチほどのザルに載せきれないぐらい釣れた。上流側では養殖アユが目立ち、下流側はほとんどが天然アユだった。
小さなものも多かったが、中には体長18センチの天然アユも。漁連関係者からは「真夏のアユぐらい大きい」と驚きの声が上がった。ただ、上流部の友釣りを見守っていた釣り人からは「魚はいるがあまり釣れない」といった声も聞かれた。
木藤会長は「早めに多くの天然アユが遡上(そじょう)して下流部ほど育っており、上流部も魚影が非常に濃い。水温や餌のコケの関係でまだ友釣りには早いが、水温の上昇とともに期待できる。昨年、一昨年とは全然違う」と解説していた。