「鎌倉殿」で脚光の三浦一族終焉の地、新井城跡 4年ぶり一般公開

2019年の道寸祭りの様子=三浦市・荒井浜海岸

 三浦一族終焉(しゅうえん)の地である東京大学三崎臨海実験所(神奈川県三浦市三崎町小網代)内の新井城跡が29日、一般公開される。「三浦道寸研究会」(近藤洋司会長)が荒井浜海岸での「道寸祭り」の日に毎年実施してきたが、今回は新型コロナウイルスの影響などで4年ぶりの開催。

 新井城は三方を海に囲まれ、切り立った崖地に立つ山城だった。戦国時代に三浦道寸、荒次郎親子は北条早雲との戦いで3年間籠城したが、1516年に落城した。

 一般公開は午前10時~正午。同実験所の協力で、普段は入れない敷地内を見学できる。かつて三浦道寸が住んでいた御殿や高やぐらなどがあった場所で、特に土塁や空堀は当時の面影を残しているという。

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