泥酔客のカード使用か 窃盗容疑で社交飲食店の女2人逮捕「抱えられた男性がATM操作させられている」

伊勢佐木署

 他人のキャッシュカードで不正に現金を引き出したとして、神奈川県警伊勢佐木署は24日、窃盗の疑いで、ともに同じ社交飲食店従業員で中国籍の女(31)=横浜市中区山下町=と、女(41)=同市南区三春台=の両容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は、共謀して1月5日午前1時25分ごろ、同市中区のコンビニで、不正に入手した他人名義のカードを使用して現金15万円を引き出した、としている。2人は容疑を否認しているという。

 署によると、目撃者から「女2人に抱えられた男性がコンビニのATMを操作させられている」と署に通報があり、駆け付けた署員が声をかけたところ、2人は逃走した。男性は酒に酔っていたという。

 コンビニの防犯カメラ映像などから2人の関与が浮上。男性は直前に2人が勤める同区の社交飲食店を利用していたとみられ、男性名義のカードで同4~5日、6回にわたり、計約70万円が引き出されていた。

 社交飲食店が数多く立地している同区福富町周辺では、3年ほど前から酔客を狙った同種の事件が相次いでおり、今年に入り数十件の被害相談が寄せられているという。

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