サツキ鮮やか 枯れ山水の庭園彩る 児島の旧野崎家住宅で見頃

見頃を迎えた旧野崎家住宅のサツキ

 倉敷市児島味野の国重要文化財・旧野崎家住宅でサツキが見頃を迎えた。枯れ山水の庭園を彩る鮮やかな朱色やピンクの花が観光客を魅了している。

 約1万平方メートルの敷地のうち、表書院に面した庭園を中心に計約120本のサツキが植栽されている。製塩業で財を成した野崎家初代当主の武左衛門(1789~1864年)が邸宅を築いた江戸末期に植えられた樹齢150年を超える古木もある。

 例年並みの5月中旬に咲き始め、情趣豊かな表書院をバックに、木々の緑と美しいコントラストを見せている。東京都調布市から夫婦で訪れた会社員(40)は「建物の風情と美しい花がマッチしていていい気分になった」と話した。

 同住宅によると、それぞれの株が時期をずらしながら開花するため6月上旬まで楽しめるという。月曜休館。入館料は一般500円、小中学生300円(土日は高校生以下無料)。問い合わせは同住宅(086―472―2001)。

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