留学生「ようやく」入学式 五島日本語学校2、3期生 ベトナムから62人

入学式で記念撮影する2、3期生=五島市上大津町、五島コンカナ王国

 新型コロナウイルス禍で来日が遅れていた五島日本語学校(長崎県五島市坂の上1丁目)の2、3期生の合同入学式が24日、同市内であり、ベトナム人留学生62人が喜びを胸に新たなスタートを切った。
 同校は県と同市、県立大、学校法人九州総合学院(熊本市)が連携して設立。同国からの留学生に2年間、日本語などを教える。
 2期生25人は昨年4月、3期生37人は今年4月に入学したが、入国できない状態が続き、オンラインで授業を受けていた。入国制限の緩和によって4月中旬から順次来日を開始。PCR検査や宿泊施設での待機を経てこの日を迎えた。
 式では、一人一人の名前を読み上げられた後、吉濱洋典校長が「ここで学力を身に付け、世界で活躍する国際人になるため努力を」と式辞。新入生代表として、2期生のダン・フェン・ミーさん(24)が「長い間入国を待ち続け、ようやくこのときが来てうれしさにあふれている。楽しみな半面、不安もあるが、みんなで力を合わせて乗り越えたい」と決意を述べた。
 式後、学生たちは笑顔で記念撮影に臨んだ。3期生のタン・フォンさん(27)は「友達と一緒に勉強を頑張りたい」と話した。


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