「ほめ言葉」笑顔と安心に 教育研究家・菊池さん 五島で講演

コミュニケーション力を高める教育について語る菊池さん=五島市三尾野1丁目、市総合福祉保健センター

 「ほめ言葉のシャワー」などで知られる教育研究家、菊池省三さん(63)が五島市で「笑顔と安心感あふれる授業・学級づくり」をテーマに講演。コミュニケーション力を高める教育について語った。
 菊池さんは、北九州市立小学校教諭を33年間務め、児童の良いところをクラス全員が発表する「ほめ言葉-」や、児童と教諭が交換する「成長ノート」などを発案した。
 菊池さんは「ほめ言葉-」を実践したことで、クラスの一体感や児童の表現力が高まったと説明。「プラスに見ていてくれる人がいるという居場所があるから、笑顔と安心感があふれる学級づくりができる」などと要点を挙げた。
 菊池さんは、声や態度などの「非言語」を丁寧にして(児童に)思いを伝えることが大事と持論を展開。「学校だけでなく家庭でも明るく元気に言葉を交わすよう意識して」と呼びかけた。
 講演は4月29日、教育サークル「菊池道場」の長崎支部(古里夕紀奈支部長)が初めて開催。五島市内の教諭ら約40人が聞き入った。同支部は今後も、定期的に勉強会を開く。問い合わせは同支部(kikuchidojo.nagasaki@gmail.com)


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