広島市の平和大通りにある、被爆当時からあるムクノキが、枯れたことが確認されたため、被爆樹木の登録が抹消されました。
ムクノキは、広島市中区小町の平和大通りの緑地帯にあります。爆心地から530メートルのこの場所は、被爆当時は国泰寺の境内で多くの木がありました。原爆によって木の地上部分は焼けてしまいましたが、その後、再生した木が被爆樹木として登録されています。
ムクノキは、2017年度の調査で弱っていることが分かったため、広島市は幹を切るなどして回復を試みていました。
しかし、昨年度の調査で「枯死」していることが確認されたことから、被爆樹木の登録が抹消されました。
台風などで倒れるおそれがあるため、広島市は、地上からおよそ80センチのところで切断し、切り株には説明版を設置して被爆樹木であったことを伝えることにしています。