〈県知事選〉選挙戦、最終盤へ 上越地域で論戦白熱

 任期満了に伴う県知事選(29日投開票)は最終盤を迎え、17日間にわたる選挙戦も残り2日となった。現職・花角英世氏(64)と新人・片桐奈保美氏(72)の立候補者2人は県内を縦断し、それぞれの政策公約や県政への思いを主張。両陣営は最終週にも上越地域に入り、追い込みの支持固めに奔走した。

(上)笑顔でグータッチを交わす花角氏(25日午前、上越市かに池交差点)、(下)支持者らに笑顔で駆け寄る片桐氏(26日午前、ナルス大潟SC店前)

 花角氏は25日、丸一日かけて上越地域3市を回り、自身を支持する自民党の県議らと共に訴えを届けた。
 同日の最後は、新井ふれあい会館(妙高市)で個人演説会を実施。集まった支持者を前に熱弁を振るった。
 人口減少問題が本県の最重要課題であるとし、「じわじわと経済、社会を弱らせていく問題。なんとかしなければならない」と強調。各種対策を示した上で、「『住んでよし、訪れてよしの新潟県』を実現するために、この先の4年間、県政のかじ取りを引き続き、私に」と呼び掛けた。

個人演説会で支持者らに訴える花角氏(25日夕、新井ふれあい会館)

 片桐氏は26日、早朝から正午ごろにかけて上越市の中心市街地や頸北エリアを街宣。応援に駆け付けた隣県の国会議員らと共に、「原発なくして病院残す」などを訴えた。
 ナルス大潟SC店前(大潟区)での街頭演説では、大潟区の一部地域が東京電力柏崎刈羽原発の30キロ圏(UPZ)に入ることを踏まえ「(同原発に)何かあったときに、私たちは逃げられない。ここだって本当に(同原発から)近い」と強調。「断固として再稼働させないように頑張るし、他のことも頑張る。私に任せてほしい」と支援を求めた。

道行く有権者らに訴えかける片桐氏(26日午前、直江津ショッピングセンターエルマール前)

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