5月26日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）は2022年3月4日に発売されたプレイステーション5／4用ソフト『グランツーリスモ7』に新規収録車種やスケープスの特集追加を含むアップデートを配信した。今回のアップデートで追加された車種は3台。まず1台目は『トヨタGR010ハイブリッド』だ。
TOYOTA GAZOO Racingは、LMP1規定のTS050ハイブリッドでWEC世界耐久選手権を戦い、2018-2019シーズンと2019-2020シーズンを2連覇、ル・マン24時間レースでは3連覇という戦績を上げた。2021年以降は規定変更により、WEC最高峰クラスはLMH（ル・マン・ハイパーカー）規定で行われることになり、そのレギュレーションに合わせて開発されたのがGR010ハイブリッドだ。
エンジンはTS050の2.4リッターV6ツインターボから3.5リッターV6ツインターボへ変更され、モーターが前輪＋後輪の500PSからフロントのみの272PSとなった。TOYOTA GAZOO Racingは、7号車マイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ・マリア・ロペス組、8号車セバスチャン・ブエミ／中嶋一貴／ブレンドン・ハートレー組という2台を2021年シーズンのWECに送り込み、ル・マン4連覇を含む6戦全勝を達成。ハイパーカー時代の幕開けをかざった。
2台目は、スズキが世界に誇るフラッグシップ・スポーツバイク『HAYABUSA（隼）』のエンジンをミッドシップに搭載するコンセプトカー『スズキ・ビジョン・グランツーリスモ』が追加。このマシンは、四輪と二輪の両方を手掛けるスズキのスポーツマインドを融合させたクルマとして開発された。
最新HAYABUSAの1340ccエンジンをフロントミッドに搭載したFR駆動のレイアウトをベースに、フロント駆動用にふたつのモーター、リヤ駆動用にひとつのモーターを追加したAWDレイアウトに、最大出力432PSを発揮するエンジン＋モーターを車重970kgのボディに組み合わせたスーパースポーツマシンになっている。
そして3台目には、2014年SEMAショーの『グランツーリスモ・アワード』に選出された『ロードスターショップ・ランページ』だ。1970年式のシボレー・カマロSSをベースにした同マシンは、前後の巨大なオーバーフェンダーや大型フロントスポイラーとリヤウイングなどで迫力あるルックスに仕上げられている。
ボディ各部にはカーボンやFRP、アルミなどを多用して軽量化が施され、エンジンは750PSまでチューンナップされた7リッターのLS7を13cmほど後方にオフセットして搭載し前後重量配分も調整が行われているモンスターマシンだ。
上記の3車種に加え、本格的にクルマの写真を撮影することができる『スケープス』にアメリカ・ニューオーリンズの特集が追加された今回のアップデート。グランツーリスモ7やアップデートの詳細については公式ホームページ（https://www.gran-turismo.com/jp/gt7/top/）を確認してほしい。
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