長崎県舞台に 映画「縄文人がやってくる」 佐世保出身・横尾監督が制作発表 県民限定オーディションも

オール長崎ロケの映画「縄文人がやってくる」をPRする横尾さん(右)と塩田さん=大村市箕島町、長崎空港

 長崎県を舞台にした恋愛映画「縄文人がやってくる(仮)」の制作発表会見が26日、大村市内であり、メガホンを握る佐世保市出身の映画監督、横尾初喜さん(43)が「オール長崎ロケの映画を通じて地域を盛り上げていきたい」と意気込みを語った。
 横尾さんが本県を舞台に映画を撮影するのは「こはく」(2019年公開)に続き2作目。「縄文人-」の原案は横尾さん。人を自分から愛したことのない大学生の賢星(けんせい)が、自然や土地の人を愛し共生していた「縄文人のマインド」(横尾さん)を持つ女性、宇海(うみ)に翻弄(ほんろう)されながらも愛の本質を教えられるというストーリー。
 横尾さんはキャストのオーディションや撮影場所の公開などを通じて「開かれた映画制作」にすること、「オール長崎」の映画を毎年撮影していくことをテーマに掲げ、「長崎で撮影した映画をアジアに向けて発信していきたい」と意気込みを強調した。宇海役を務める長崎市出身の女優、塩田みうさん(23)は「長崎の人とたくさん盛り上がっていきたい」と述べた。
 映画は23年8月公開予定で、今年8月にクランクイン。7月には大村ボートレース場で県民限定の出演者オーディションを計画しており、詳細は後日発表するとしている。


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