パイレーツ・筒香嘉智が故障者リスト入り 現地25日に遡って適用

メジャーリーグ公式サイトによると、パイレーツは日本時間5月27日、筒香嘉智を10日間の故障者リストに登録した。最後の出場が日本時間5月25日(現地24日)のため、故障者リストへの登録はその翌日である日本時間5月26日(現地25日)に遡って適用される。公式サイトには故障者リスト入りの理由は記載されていないものの、「筋肉の痛み」という関係者の話が一部で報じられている。今季はここまで35試合に出場して打率.177、2本塁打、15打点、OPS.538となかなか調子が上がらず苦しんでいた。

筒香が故障者リスト入りするのは昨季に続いて2年連続。昨季はドジャースに在籍していた6月に右ふくらはぎ痛で故障者リストに登録され、マイナーでのリハビリ出場を経て、メジャーに復帰することなく、ロースターの40人枠から外れる形でのマイナー降格を受け入れた(その後リリースされてメジャー契約でパイレーツへ移籍)。今季ここまでのパフォーマンスを考えると、今回も故障者リスト期間が明けたときにチーム内に居場所が残っているかは微妙なところだ。

パイレーツ傘下にはメイソン・マーティンという22歳の一塁手がいる。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでは22位にランクインしており、今季は開幕からAAA級でプレーし、ここまで41試合に出場して打率.253、10本塁打、34打点、OPS.912を記録。2019年にA級とA+級で合計35本塁打、129打点、2021年にもAA級とAAA級で合計25本塁打、81打点をマークしたパワーヒッターであり、このマーティンがメジャー昇格を果たせば、筒香は間違いなくレギュラーポジションを失うことになるだろう。

再建期のパイレーツが調子の上がらないベテラン選手をシーズン終了まで我慢して使い続けることは考えにくく、打撃不振が続く筒香の立場は非常に危うい。昨季のドジャースと同様に、故障者リスト入りが退団のきっかけとなってしまう可能性もゼロではないと思われる。

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