境内彩る120種のアジサイ 長崎・興福寺 6月12日まで「紫陽花季」

興福寺の境内に彩りを添えるアジサイ=長崎市

 赤寺と呼ばれ親しまれている長崎市寺町の興福寺恒例の「紫陽花季(あじさいき)~雨にけむる花たち~」が開かれ、境内を彩る120種のアジサイが訪れた人の目を楽しませている。6月12日まで。
 早咲きでかれんなヤマアジサイや花房の周りに額縁のように装飾花を付けるガクアジサイ、大ぶりな西洋アジサイなどが順次花を咲かせる。咲き始めは真っ白で、縁から徐々に紅色へと染まる様子が楽しめる「紅額」というヤマアジサイも。松尾法道住職(71)は「長崎市花でシーボルトがヤマアジサイを持ち帰った縁もある。花の変化を楽しみに2度、3度とお越しいただけたら」と話した。
 諫早市のアマチュアカメラマン、向井万里子さんが7年間にわたって撮影した50点が並ぶ写真展「花溢れる興福寺」も同寺で開催。向井さんは「アジサイが秘めている美しさは、撮っても撮っても撮りきれない」と話す。6月30日まで。
 同寺の入山料は300円。同30日まで何度も入山できる「紫陽花パスポート」(500円)もある。

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