豚熱、宮崎県農家に危機感 中国地方まで感染拡大

豚熱の全国的な感染拡大を受け、食べ残しを捨てないよう呼びかける啓発チラシを掲示する「ひなもりオートキャンプ場」=小林市細野

 豚や野生イノシシが感染する豚熱(CSF)の確認が今年は中国地方にまで拡大し、豚の飼育頭数全国2位を誇る本県の農家が危機感を強めている。感染力が強く治療法がないことから、家畜伝染病予防法に基づき殺処分されると経済的打撃が大きいためだ。全国では約500キロ離れた場所でウイルスの類似が確認され、研究機関は人を介した感染の可能性も指摘。県は農家の要望を受け、予防のためのワクチン接種態勢づくりを急いでいる。

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