梅雨入りを前に、福井県福井市内の傘製造販売業者は雨傘の生産に追われている。赤や黄など色とりどりの傘が作業場を彩っている。
福井市浜別所町の「福井洋傘」は、従業員が分担して生地の裁断から縫製、持ち手の取り付けまで、すべて手作業。完成まで約1カ月かかる。オーダーメードとなると約3カ月待ちの状態だ。
梅雨前のこの時期は、日傘を含めて月に約500本を製造する。売れ筋は3~4万円。近年は男性からの日傘の注文が増えているという。傘職人の三ツ村隆さん(39)は「おすすめは雨音が響きやすく、外出を楽しめる傘。愛着を持って長く使ってもらえたら」と話している。