今春卒の就職率93% 神奈川県内49大学を初調査 神奈川労働局が実施 短大は97.6% 

横浜第二合同庁舎

 神奈川労働局は30日、神奈川県内の大学と短大を今年3月に卒業した新卒者の就職状況を発表した。就職希望者に占める就職率は、4月1日現在で大学が93.3%、短大が97.6%だった。同労働局が、県内の大学と短大に特化した調査を実施したのは初という。

 調査結果によると、大学の卒業者全体のうち、就職を希望したのは81.6%の3万888人。短大の卒業者全体に占める就職希望者は、82.6%の2040人だった。4月1日時点で就職先が「未定」の既卒者は、大学2074人、短大48人となっている。

 同労働局の担当者は「既卒者の就職が1日も早く決定するよう、県内の各ハローワークで支援していく」としている。

 同労働局によると、これまでも厚生労働省などが同様の調査を実施していたが、全国的な統計のため、県内の実態が把握しづらい課題があった。そこで、県内にキャンパスがある大学49校と短大13校に継続的な調査を依頼。大学の約9割と短大全校の回答を得た。

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