藤沢市、市立学校給食費値上げせず 食材費高騰分補塡へ 

藤沢市役所

 新型コロナウイルス禍の長期化や世界的な物価高騰が、給食食材費にも波及する中、神奈川県藤沢市は30日までに、市立学校の給食費を据え置くことを決めた。学校給食食材料費と中学校給食管理費を増額し、当面、9月から来年3月まで価格上昇分を補塡(ほてん)する。

 現在の給食の内容を維持した場合、完全給食が1食当たり12円、デリバリーが16円の食材料費増額が見込まれるという。7カ月分の食数は完全給食が281万7500食(補塡額約3300万円)、デリバリーが35万食(560万円)。

 鈴木恒夫市長は「給食の質を落とさず、物価高騰の影響を保護者が負担することなく、円滑に給食を提供する」としている。

 市は関連事業費を計上した2022年度一般会計補正予算案を6月6日開会の市議会定例会に提出する。

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