横浜市立中の給食、「全員で食べる」が「より多く」に 市長発言変化に市議会で攻防

横浜市会本会議

 「全員」か、「より多く」か─。横浜市の山中竹春市長が市長選で公約に掲げた市立中学校の「全員給食」を巡り、20日に開かれた市会第2回定例会の一般質問で、山中市長が答弁を厳しく迫られる場面があった。

 全員給食の実施には、校内で調理する「自校方式」や近隣小学校で調理する「親子方式」、給食センターで複数校分を調理する「センター方式」などが考えられる。ただ、市が4月に公表した検証結果(中間報告)では「自校方式」と「親子方式」は7割超の学校で「実施困難」とされた。

 「市長は公約で『全員』で食べる給食と言っていたのに、『より多く』の生徒に提供したいと言葉が変わってきている」。共産党の荒木由美子氏はこう迫り、「(そのいずれかで)施設整備の在り方は全く違ってくる」とただした。

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