足場使いビル6階に侵入 窃盗などの罪で男に実刑判決 横浜地裁 

横浜地裁

 横浜市中区の雑居ビル上層階の窓ガラスを割って侵入し、金品を盗もうとしたなどとして、建造物侵入と窃盗未遂などの罪に問われた住所不定、無職の男(72)の判決公判が30日、横浜地裁(西野吾一裁判官)であった。同地裁は懲役2年6月(求刑懲役3年)の実刑判決を言い渡した。

 西野裁判官は判決理由で、男は累犯前科に加え、同種事案の服役前科だけで8件あるなど「常習性は顕著で規範意識も相当鈍麻している」と非難。一方、今後は生活保護を受給して生活を立て直すと述べ、反省の態度を示していることなどを考慮した。

 判決によると男は2021年12月、横浜市中区のホテル2階レストランに侵入しておでんなど5点(574円相当)を盗んだほか、同区のすし店に侵入して現金約4千円や刺身など3点(780円相当)を窃取。22年1月、窃盗目的で同区のビル6階に侵入するなどした。

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