横浜・関内に国内初「純木造」高層ビル 脱炭素社会実現への試金石 大林組が建設 地上11階、地下1階建て

大林組が手がけた国内初となる純木造の高層ビル=横浜市中区

 国内初となる「純木造」の高層ビルが横浜市中区の関内地区に完成し、建築を手がけたスーパーゼネコンの大林組(東京都)が20日、報道陣に公開した。地上部の柱や梁(はり)などを全て木材で構成した次世代型のビルは、脱炭素社会の実現に向けた試金石になる。

 「Port Plus」は地上11階、地下1階建て(延べ床面積約3500平方メートル)で、高さ44メートル。大林組グループの研修施設として2020年3月に着工、今年3月に完成した。6月に本格稼働する。

 同社によれば、木材と鉄骨などを組み合わせた「ハイブリッド構造」の高層耐火建築物は徐々に増えつつあるが、木材のみは全国でも例がないという。

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