真夏日の「麦秋」、日本一の産地で六条大麦収穫ピーク 福井県の坂井平野で農家が汗

強い日差しを受け、黄金色に輝く六条大麦=5月30日、福井県坂井市坂井町清永

 福井県内は5月30日、高気圧に覆われて午前を中心に晴れ間が広がった。最高気温は勝山市32.5度、福井市32.0度など全10観測地点のうち7地点で30度以上の真夏日となり、今年最高を更新した。六条大麦の産地、坂井平野では強い日差しを受け黄金色に輝く畑で、農家が最盛期を迎えた収穫作業に汗を流した。

 福井県は六条大麦の生産量が日本一で、県とJA福井県によると、坂井市とあわら市にまたがる坂井平野が県内栽培面積の約4割を占めている。

 坂井市坂井町清永の畑では、地元農家21軒でつくる「きらめきの郷生産組合」の組合員3人が午前8時半から作業し、約3.7ヘクタールで約20トンを収穫した。組合長の小林重則さん(72)は「カラッとした陽気で収穫日和だ」と笑顔で話した。

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