「バイクのまち」へギア メグロの聖地目指し、巨大看板設置 那須烏山

お披露目された看板を前に記念撮影する出席者たち

 【那須烏山】戦中戦後に市内で工場が操業していた往年のオートバイメーカー「メグロ」の高さ約2.8メートル、幅約4.5メートルに及ぶ巨大看板が、金井2丁目の山あげ会館前に設置され、28日に現地で除幕式が行われた。カワサキモータース(兵庫県明石市)が市に寄贈したもので、市側は市内を「メグロの聖地」と位置付け、オートバイ愛好家を巻き込んだ新たなまちづくりに役立てたい考えだ。

 メグロは大正時代から高度成長期にかけて隆盛したメーカー。太平洋戦争の疎開のため1944年に東京から市内へ工場を移転し、戦後の地域経済に大きく寄与したが、64年に同社が川崎航空機工業(当時)に吸収され、工場は閉鎖した。

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