岡山城 11月再オープンへPR 動画とポスター公開

11月3日の再オープンをPRするポスター

 おかやま城下町物語実行委員会は31日、大規模改修中の岡山城(岡山市北区丸の内)が11月3日に再オープンすることをPRする新しい動画とポスターを公開した。全面刷新する天守閣の展示の魅力や、岡山空襲(1945年)で焼失する前の漆黒を再現しようと塗り替えられた最新の雄姿を伝える。

 動画のタイトルは「おかえり岡山城」(2分20秒)。絵の制作過程を見せるライブペインティングと、クールな印象の歌を組み合わせるミュージックビデオ仕立てとした。

 市在住のイラストレーター江角明日香さんが、岡山のまちの礎を築いた戦国武将宇喜多直家、初代城主宇喜多秀家、初代岡山藩主池田光政とそれぞれの妻おふく、豪姫、勝姫を墨で金びょうぶに描く。異名の「金烏城」にちなんだパフォーマンスで、人物に焦点を当てるリニューアル後の展示をアピールする。

 忍者が歌う「さらば岡山城」(昨年4月公開)、豪姫を主役にした「だから岡山城」(同11月公開)に続く第3弾。動画投稿サイト・ユーチューブのおかやま観光コンベンション協会公式チャンネルで視聴できる。

 ポスターはB2判。公募で集まった4178点の中から最優秀賞に輝いたキャッチコピー「ただいま岡山。おかえり岡山城。」を活用した。漆黒の天守閣と、動画「だから岡山城」で豪姫を演じた県出身のタレント梶原凪さんが城を見つめる様子を上下に配置。市内外の観光・宿泊施設、公共施設に掲示する。

 実行委は市、同協会、山陽新聞社で構成。事務局は「外観だけでなく、展示も新しくなる岡山城への期待を高め、再オープンを盛り上げたい」としている。

江角さん(右)が墨で金びょうぶに宇喜多直家らを描く動画「おかえり岡山城」の一場面

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