路面の「トマレ」が なんと「トマト」に 再発防止の作戦は“漢字表記” 「いたずらだとしても大きな事故につながる可能性」

広島市の道路に標示された一時停止を求める文字…。別の文字に変わっているのが見つかりました。

映像提供 広島市

広島市南区の交差点で30日、撮影された写真です。路面に書かれているのは「トマレ」ならぬ「トマト」の文字です。

RCC

近くの住人
「仕事帰りでおとといくらい、 『トマト』を見ました。わざとしているのか、間違えたのか、不思議な感じでした」

広島市によりますと、今月21日夜、アスファルトの舗装工事が完了したあと、一時停止を求める「トマレ」の文字を一時的にテープで表示しておいたところ、いつのまにか、「トマト」になっていたといいます。

RCC

何者かによるいたずらだったのでしょうか? 再発防止のため、とった作戦は…。

RCC

貴船桃佳記者
「テープを道路に貼った標示ですが、今は漢字も含めた表記になっています」

再び「トマト」とされないためにも漢字を含めた表記に変更したということです。

RCC

市は、今後も舗装工事などで仮表示をする場合は、漢字表記を基本とするように検討しているということです。

広島市南区役所の維持管理課は、「事故の多い場所に標示をしているので、いたずらだとしても大きな事故につながる可能性がある」として、標示を書きかえないでほしいと話しています。

― 道路標示について、「減速」や「歩行者注意」など注意喚起を呼びかけるものは、道路管理者の市町村などが標示できます。

RCC

例えば、福岡県吉富町の町道には「ゆっくりー」とか、「あぶねー」という標示があるのです。町によりますと、当時の担当者がもういないのではっきりしたことはわからないが、8年ほど前にこの道路で死亡事故が発生し、特に注意してほしいということで目を引く標示にしたということです。「トマト」はダメですが、標示にはこういった工夫があるものもあるんですね。

© 株式会社中国放送