6月2日にキリンカップでパラグアイ代表と対戦する予定となっている日本代表。ワールドカップのメンバー選考に向けて大きな1試合だ。
パラグアイといえば、日本代表にとって「2010年ワールドカップのベスト16で対戦し、PK戦の末に敗れた」因縁の相手。駒野がシュートを外した場面が目に焼き付いているファンも多いだろう。
今回はその12年前のワールドカップで日本と対戦したパラグアイ代表のスターティングメンバーを振り返ってみよう。
GK:フスト・ビジャール
当時の所属:バジャドリー(スペイン)
現在:パラグアイ代表 スポーツディレクター
パラグアイ代表120試合に出場した守護神。コパ・アメリカにはなんと7大会に出場しているというレジェンドだ。この試合ではキャプテンも務めている。
大会後は2011年に南米へ戻り、エストゥディアンテス、ナシオナル、コロ・コロでプレー。41歳まで現役でプレーし、2018年に引退を発表している。現在はパラグアイ代表のスポーツディレクター。
DF:カルロス・ボネット
当時の所属:オリンピア
現在:ナシオナル テクニカルディレクター
右サイドバックとしてパラグアイ代表80capを持っている名ディフェンダー。ワールドカップには2002、2006、2010と3大会にわたって招集されている。
大会直後にリベルターへと移籍し、その後セロ・ポルテーニョ、デポルティボ・カピアタ、ナシオナルでプレーして41歳で現役引退。今年はナシオナルでテクニカルディレクターを務めているようだ。
DF:パウロ・ダ・シルバ
当時の所属:サンダーランド(イングランド)
現在:ドセ・デ・オクトゥブレ所属 現役選手
イタリアのペルージャで少し中田英寿と同僚だったセンターバック。メキシコのトルーカで長く活躍したことで知られるが、その後イングランドやスペインでも少しだけプレーしている。
パラグアイ代表からは2017年に引退したが、その記録は150capに。さらに42歳の現在もドセ・デ・オクトゥブレで現役選手を続けている。
DF:アルコリン・アルカラス
当時の所属:クルブ・ブルッヘ(ベルギー)
現在:オリンピア所属 現役選手
大工として働きながらサッカーをしていたという経験を持つ叩き上げのセンターバック。スカウトの誘いでアルゼンチンでプロデビューし、ポルトガルのベイラ・マールでブレイクしたという珍しい選手だ。
大会後はベルギーからイングランドのウィガン・アスレティックへ移籍してイングランドでも活躍。現在は39歳となっているが、国内の名門オリンピアで現役を続けている。
DF:クラウディオ・モレル
当時の所属:ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)
現在:ボカ・ジュニオルス ユースコーチ
パラグアイ出身であるが、少年時代にアルゼンチンへと渡ってサン・ロレンソのユースに所属していたという選手。センターバックや左サイドバックとして活躍し、パラグアイ代表35試合に出場した。
2018年に現役を離れた後はすぐに指導者へと転身。所属していたサン・エリシオで監督を務めた後、古巣のボカ・ジュニオルスに戻ってユースのコーチを務めている。
DMF:ネストル・オルティゴサ
当時の所属:アルヘンティノス・ジュニオルス(アルゼンチン)
現在:サン・ロレンソ所属 現役選手
アルゼンチン生まれのパラグアイ代表選手で、2017年まで31試合に出場したボランチ。アルヘンティノス・ジュニオルスでプロデビューし、この大会後にサン・ロレンソへと移籍した。
2017年にサン・ロレンソを一度退団したが、オリンピア、エストゥディアンテス・リオ・クアルトを経て昨年復帰。37歳の現在もレギュラーで息長くプレーしている。
CMF:エンリケ・ベラ
当時の所属:LDUキト(エクアドル)
現在:ヘネラル・ディアス所属 現役選手
パラグアイのリーグを若くして離れ、エクアドルで台頭したという守備的MF。2006年に加入したLDUキトで大ブレイクし、なんとコパ・リベルタドーレスを制覇する活躍を見せた。
この大会が行われた2010年夏には、メキシコのクラブ・アメリカで失敗していたためにLDUキトにローン移籍中。そして大会後にアトラスへと売却された。2017年に引退していたが今年43歳で現役復帰し、3部でプレーしている。
CMF:クリスティアン・リベロス
当時の所属:クルス・アスル(メキシコ)
現在:リベルター所属 現役選手
クルス・アスルで長く活躍したパラグアイの名ボランチだ。2018年に代表引退するまで101試合でプレーし、16ゴールを決めた。
大会後はサンダーランドへ移籍してイングランドに進出も、欧州ではそれほど成功できず。2013年にブラジルのグレミオと契約して南米に戻り、オリンピア、リベルター、ナシオナル・アスンシオンを経て、39歳になった今年リベルターに復帰している。
右FW:ロケ・サンタ・クルス
当時の所属:マンチェスター・シティ(イングランド)
現在:リベルター所属 現役選手
パラグアイのイケメン長身ストライカーとして一世を風靡したサンタ・クルス。バイエルン・ミュンヘンでのプレーで注目を集め、ブラックバーン・ローヴァーズを経て当時はマンチェスター・シティに所属していた。
2016年にパラグアイへと戻って名門オリンピアに加入し、ベテランになってからも得点を量産。40歳になった今季は同じリーグ間で移籍し、リベルターへと加入した。
左FW:エドガル・ベニテス
当時の所属:パチューカ(メキシコ)
現在:アリアンサ・リマ所属 現役選手
名門リベルターで若くしてブレイクしたFW。2009年にメキシコのパチューカへと移籍し、その後北米、南米の様々なクラブでプレーした。パラグアイ代表では56試合9ゴールという成績だ。
34歳になった現在はペルーリーグの名門チームであるアリアンサ・リマに所属しており、昨年はリーグ優勝に貢献している。
FW:ルーカス・バリオス
当時の所属:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
現在:パトロナート所属 現役選手
ボルシア・ドルトムントで香川真司とコンビを組んだことで知られているパラグアイの名ストライカーだ。意外に代表では34試合10ゴールと中心選手だった時期は長くない。
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レヴァンドフスキに押されてドルトムント退団後は中国に渡ったが活躍できず、その後はジャーニーマンに。37歳の現在はアルゼンチンリーグのパトロナートに所属している。