わが家は焼肉屋さん しょうゆ活用、熟成たれ ヒットのヒント

キッコーマン食品の「わが家は焼肉屋さん」
「企業のホームページで応用レシピを紹介しています。ぜひ試してみてほしい」と話す窪田さん

 キッコーマン食品の焼き肉たれ「わが家は焼肉屋さん」は、しょうゆベースの熟成だれで、本格的な味わいが楽しめる。2002年の発売から20年。21年の売り上げは4年間で約1.7倍に伸びた。中辛など6種類があり、希望小売価格は400グラム入りが486円。

 しょうゆと糖類を長時間煮込んで、こくを出す。後から野菜と果物を入れて、豊かな風味に。最後にごま油を加え、より深いこくにしている。

 「焼き肉店のたれはさらっとしながらこくがあり、肉も野菜もおいしくなります。しょうゆには肉とも相性の良い特長があると考え、家庭にその味を届けたいと開発しました」

 老舗メーカーのノウハウを生かし、この商品専用など3種類のしょうゆを使用。「まろやかで思わず箸が進む」味わいに仕上げた。

 さまざまな料理の調味料としても使える。ごま油の風味はチャーハンやホイコーローなど中華に合う。炊き込みご飯やボロネーゼなど、和洋にも応用が利くという。

 「これ1本でしっかりとした味にまとまり、台所にあると、忙しい時の時短調理に役立ちます」

 使い切らなかった分を他の料理に回すなど、購入者の使い方は幅広い。

 「たくさんの料理をおいしくする決め手として、ぜひ使ってほしい」。横浜市出身。42歳。

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