観る順番で結末が大きく変わるふたつのラブストーリー 「僕愛」「君愛」特報

10月7日より劇場公開される、累計発行部数28万部を突破した乙野四方字(おとの よもじ)の小説を原作としたアニメ映画「僕が愛したすべての君へ(略称:僕愛)」「君を愛したひとりの僕へ(略称:君愛)の、特報が公開された。

“選択”によって異なる人生を歩むことになる同じ名前の少年・暦を主人公に、暦とクラスメイトの和音との日々が描かれる「僕が愛したすべての君へ」と、違う並行世界で暦と出会い恋仲になる栞との日々を映す「君を愛したひとりの僕へ」。それぞれの特報は、「僕たちは生まれた瞬間から無数の選択をして生きている」という、同じナレーションからスタートする。

「僕が愛したすべての君へ」の特報では、暦の姿とともにアップテンポな音楽が流れ、この世界の暦と一緒に過ごす、85番目の並行世界から来たというクラスメイトの和音との出会いが描かれている。「あっちの世界では恋人なんだけど」と告げる和音と日々を過ごす暦の姿が映し出される一方、和音がつけている数字の入った腕時計やパソコンにエラーコード画面が表示されるシーンも切り取られている。

「君を愛したひとりの僕へ」の特報は、スローペースな音楽とともに、別の並行世界にいる暦と栞が仲良く自転車に乗る様子や、見つめ合う2人が描かれる。だが、幸せな雰囲気は一変。「運命だと思った君と結ばれない世界で出会ってしまった」のナレーションとともに、泣き崩れる暦が映し出される。

「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」は、“並行世界”を行き来できる同じ名前のふたりの少年が、それぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちるラブストーリー。2作品は前後編でもサイドストーリーでもなく、それぞれの物語が独立している。だが、互いの世界が絡み合い、それぞれの世界を支え合っていることがわかるという設定となっている。

2作品は別々のスタジオによって制作された。「僕が愛したすべての君へ」は、タツノコプロ内の新スタジオレーベルであるBAKKEN RECORDが制作し、「閃光のナイトレイド」「劇場版 Infini-T Force/ガッチャマンさらば友よ」を手掛けた松本淳が監督を務めている。「君を愛したひとりの僕へ」は、トムス・エンタテインメントが制作し、「バクマン。」「のだめカンタービレ」「わがまま☆フェアリー ミルモでポン!」を手掛けたカサヰケンイチが監督を務めている。

松本淳監督、カサヰケンイチ監督のコメントも発表された。発表されたコメントは以下の通り。

【コメント】

■『僕が愛したすべての君へ』 監督/松本淳
高崎暦、日高暦、同じであり違う人、別人であり同じ人。縁あって高崎暦と付き合う事になったが幸せなのはどっちの暦なのだろうと考える。それにしても1人の人間が1つの選択肢が違うとかくも違う人生を送るものかと驚かされる。これはSFだけの話だろうかそれとも現実世界でも起こりうる話なのだろうか。でも、2人の暦はプロセスこそ極端に違えど幸せな人生を送ったのではないだろうか。この2つの映画を観た方々はどう思うのだろうか。2本のクロニクル是非あなたの目で確認してください。

■『君を愛したひとりの僕へ』 監督/カサヰケンイチ
選択しなかった世界を垣間見ることができるとしたら、みなさんはどんな世界を覗いてみたいですか。それよりも選んできたこの世界を間違いにしないことを考えるべきなのかもしれませんが、想像してみることは自由です。この世界が豊かな想像力に溢れた世界へと向かっていますように。

【作品情報】
僕が愛したすべての君へ
君を愛したひとりの僕へ
2022年10月7日(金) 全国公開
配給:東映
©2022 「僕愛」「君愛」製作委員会

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