安全運転で高スコアを 個人・企業52人参加しコンテスト 糸魚川市

 糸魚川市は1日から30日までの1カ月間、車の走行データを診断・点数化して安全運転を競う「セーフティドライブコンテスト」を実施する。スマートフォンの専用アプリと、運転状況を検知する専用タグを使って行う。

 同市と包括連携協定を結ぶあいおいニッセイ同和損害保険株式会社との共催事業。交通事故防止を目的としたコンテスト形式の同取り組みは県内自治体で初めてという。参加者を募集し、市内の個人や企業などの団体(チーム)からドライバー52人の応募があった。それぞれ高スコアを目指しながら事故防止と交通安全意識を高める。

 専用タグの器具を車載して急ブレーキや急ハンドル、急加速などを検知し、専用アプリと連動してデータを取得、運転終了後に点数と走行状況に応じた安全運転のヒントが提供される。収集した走行データはコンテスト後、危険箇所を把握した「交通安全ハザードマップ」を作成して参加者へ配布する予定。

急ブレーキなどを検知する専用タグ(左)とスマートフォンの専用アプリ画面

 市はスタートを前に5月28日に市民会館会議室で開会式を行い、参加者4人が出席。猪又悦朗環境生活課長は「事故や違反に十分気を付けて良好な成績を残していただきたい」と呼び掛け、内山嗣久糸魚川警察署長は「楽しみながら安全運転を競い、交通安全の意識の向上と他の運転の模範となるよう努めてほしい」と、コンテストの効果に期待を寄せた。

マイカーに専用タグを載せ、スマートフォンでスコアなど安全運転状況を確認するコンテスト参加者

 アプリ設定の説明を受け、タグを受け取った市内の会社員女性(41)は「面白そうな取り組みだと思って参加した。免許を取ってから20年がたち、安全に運転ができているか確認する機会にしたい」と話した。

 チーム賞、個人賞を設けて上位入賞者に賞品が贈られる。7月中旬以降に閉会式を行う予定。

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