造船技術 12人に修了証書、初の女性研修生も 長崎高技専

修了証書を受け取る松屋さん=長与町、長崎高等技術専門校

 熟練の造船技術を若手に伝承する「長崎地域造船造機技術研修センター」(井筒龍介会長)の修了式が31日、西彼長与町高田郷の県立長崎高等技術専門校であり、約2カ月間の研修に臨んだ7社の12人が修了証書を受け取った。
 研修は中小造船業の新入社員らを対象に4月に始まり、溶接やクレーン操作といった造船業に欠かせない技術や、社会人としてのマナーなどを教育した。2007年度から毎年実施し、修了者は372人となった。
 井筒会長は「一日も早く先輩方に続く技術戦力として、若い力を存分に発揮していただくことを期待している」とあいさつし、一人一人に修了証書を手渡した。初の女性研修生となった久保工業(長崎市)の松屋雪乃さん(18)は「会社の一員として、この貴重な経験を生かせるよう努力したい」と代表して礼を述べた。


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