岸田首相 発言中「検討」204回 検証した立民「実行力に疑問」

 1日の衆院予算委員会で新聞記者出身の立憲民主党・山岸一生氏が岸田文雄首相、菅義偉前首相(2区)、安倍晋三元首相の国会発言を検証。数字で見える化した上で「岸田首相は『検討』ばかり」と指摘した。

 同氏は今年(岸田首相)、昨年(菅氏)、一昨年(安倍氏)の1月~3月末の答弁など首相発言をチェック。「検討」「決断」を口にした回数をまとめた。

 「決断」は岸田氏7回、菅氏10回、安倍氏29回。「検討」は岸田氏204回、菅氏126回、安倍氏143回だったという。

 山岸氏は、野党からの首相に対する「説明が『検討』ばかり」との批判を裏付けた上で「200回は多過ぎるのでは」と追及。岸田首相からの「言葉と実際に行ったこととは別物だ」との反論に、「7回しかない『決断』のうち5回は他者の『決断』の引用だ。実行力に疑問も生じる」などと返した。

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