福井県大野市の姥ケ岳(うばがたけ)=1453メートル=中腹にある平家平のブナ林が、若葉を茂らせている。6月1日は初夏の日差しに照らされ緑が映え、山鳥のさえずり、風にそよぐ葉の音が登山者を楽しませた。
平家平は標高600~1200メートルに位置する森林地帯。約40ヘクタールにブナ約1万本が自生する。標高1200メートル付近のブナ林では、雪の重みで根元が湾曲した個性的な形の木々が見られる。岐阜県本巣市から訪れた男性(71)は「各地の山を巡っているが、平家平のブナは特に見応えがある」と話していた。
大野市街地から平家平までは約40キロ。登山口案内板から50分ほど歩く。