涼しく華やかに 水盤に浮かぶ色とりどりのアジサイ 佐野・唐澤山神社

アジサイの花が浮かぶ花手水

 栃木県佐野市富士町の唐澤山神社で手水舎にアジサイの花を浮かべる「花手水(はなてみず)」が1日から行われ、青や白、ピンクなどのアジサイが水盤を彩っている。

 梅雨の時季でも参拝を楽しんでほしいと、同神社は4年前から花手水を始めた。地元住民や参拝客から集まったアジサイを中心に水面に浮かべている。「自分の花でたくさんの人を楽しませることができれば」。そんな思いで花を持ち寄る人もいるという。

 新型コロナウイルスの感染防止策として撤去していたひしゃくを1日から再び設置しており、花手水で手を清める参拝客の姿があった。夫と訪れた川崎市、パート小林萌(こばやしもえ)さん(28)は「初めて見た。すごくきれいです」と満足そうに話した。

 花手水を目当てに訪れる参拝客も多いという。佐野由希子(さのゆきこ)禰宜(ねぎ)は「暗いニュースが多い世の中だが、少しでも華やかな気分になってほしい」と語った。6月末まで行う予定。

アジサイが浮かぶ花手水で手を清める参拝客
色とりどりのアジサイの花が浮かぶ花手水

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