栃木県がコロナ後遺症の実態調査 1000人抽出、693医療機関も

栃木県庁

 栃木県は1日、新型コロナウイルスの後遺症について実態調査に着手したことを明らかにした。今年1月に感染した県民千人を対象に、後遺症の有無や症状などを答えてもらう。感染者の診療・検査などに当たる延べ693カ所の医療機関からも相談状況を聞く。調査結果を踏まえて施策を検討し、後遺症を抱える人への支援強化につなげる。

 同日の県議会代表質問で説明した。

 コロナの後遺症を巡っては、国内外の研究で倦怠(けんたい)感や筋肉痛、嗅覚(きゅうかく)障害、味覚障害、脱毛などさまざまな症状が報告されている。県民への実態調査は初めてで「今後の医療体制構築の参考にする」(県医療政策課)という。調査結果は公表する予定。

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