フルーツ王国・岡山の夏を彩る「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が2日、岡山市内の百貨店に初入荷した。買い物客らは上品な香りに誘われ、エメラルドグリーンの輝きに見入っていた。
天満屋岡山店(岡山市北区表町)には、倉敷市船穂町地区で1日に収穫された18.6キロがお目見え。一房(600グラム以上)1万2960~1万6200円で並んだ。新型コロナウイルスの感染対策として、昨年に続き売り場での試食をやめ、販売員らが2粒入りの小袋を手渡してPRした。
妻と訪れた男性(87)=岡山市中区=は「アレキサンドリアは子どもの頃から慣れ親しんだ岡山の味。店で見ると夏が来たなという感じがする」と話していた。
この日は岡山高島屋(同市北区本町)にも初入荷した。JA全農おかやま(同磨屋町)によると、ハウスでの加温が始まる昨冬から大きな天候不良もなく、今年も糖度良好で粒ぞろいもいいという。