ガソリン購入チケットを全世帯に一律4千円と世帯人数×1千円を給付 福井県勝山市、子どもに6万円給付も

福井県の勝山市役所

 福井県勝山市が5月31日に発表した本年度一般会計6月補正予算案では、物価高騰などを受けた経済・地域振興策対策として、さまざまな市民の生活支援策を盛り込んだ。18歳以下の子ども1人当たり6万円を保護者に給付するほか、大学生らにも同額を給付。市内全世帯にガソリンなどの燃料購入チケットを配布するなどの独自事業を展開する。

 約3千人の子どもへの6万円給付には1億8313万円を計上した。世帯収入などによる制限は設けない。勝山市財政課は金額を「年間の学校給食費と同程度に設定した」と説明。その上で「給食費分を助成することで、その分を子育てに必要な物品購入など別の用途に充ててもらいたい」とした。

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 勝山市出身の大学生らへの6万円給付事業は3259万円で対象は約500人。一方で給食費については、現行価格を維持しながら質の確保に努める方針という。

 また、燃料購入チケットの配布事業には6332万円を盛り込んだ。2021年度の同様の事業では1世帯当たり5千円分と設定していたのを、今回は1世帯当たり一律4千円分に加え、世帯人数に応じて1人千円分のチケットを配る。さらに対象の約7900世帯のうち、住民税非課税世帯には2倍の金額を設定する。

 こうした施策の歳入には国の交付金のほか、21年度一般会計の決算剰余金を活用する。同課は「新型コロナウイルス禍に伴うイベントの縮小などで生じた剰余金を市民に還元したい」とした。

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