プレミアの”BIG6”で「今夏移籍すべきイレブン」

プレミアリーグのシーズンも終わり、夏の移籍マーケットがスタート。数多くの選手たちがすでに新しいクラブへと動いている。

今回は『Planet Football』から「今夏のマーケットでプレミアリーグのビッグクラブを離れるべきイレブン」をご紹介する。

GK:ディーン・ヘンダーソン

チーム:マンチェスター・ユナイテッド

ヘンダーソンはシェフィールド・ユナイテッドで非常に素晴らしいプレーをし、マンチェスター・ユナイテッドで更に飛躍をするものだと思われていた。イングランド代表の将来の守護神だと期待されたが…。

その夢はダビド・デ・ヘアの復活によって打ち砕かれ、さらに来季はエリック・テン・ハフ監督の就任によってより足元のプレーやライン裏のカバーが求められるようになる。すべての予想が外れた彼は、デ・ヘアが退団するかどうかにかかわらず他のクラブを探すべきだろう。

右SB:アーロン・ワン・ビサカ

チーム:マンチェスター・ユナイテッド

2019年にマンチェスター・ユナイテッドへやってきたワン・ビサカのプレーは、それから数年間それほど成長が見られていない。素晴らしい一対一のディフェンス能力を持っている一方、攻撃センスや守備の連携は今も期待に応えられないものだ。

またエリック・テン・ハフ新監督のプレースタイルにも全く適合しておらず、より攻撃的な選手が使われる可能性は高い。5000万ポンドの移籍金はもったいないかもしれないが、ユナイテッドから見ても放出すべき存在になっている。

CB:フィル・ジョーンズ

チーム:マンチェスター・ユナイテッド

それが公平なことかどうかはともかく、フィル・ジョーンズは今サッカーのスキル以外のもので有名になっている。長い怪我を乗り越えて2年ぶりに戻ってきたが、ラングニック監督にも継続的に使われることはなかった。

彼はまだ30歳なので、これからしばらくはトップレベルでプレーできる可能性がある。このままマンチェスター・ユナイテッドのベンチ外として終わるような選手ではない。

CB:ジョー・ロドン

チーム:トッテナム

アントニオ・コンテ監督はある意味冷酷な指揮官であり、そのお眼鏡に叶う選手でなければほとんど使われない。ジョー・ロドンは今季1試合もスタメン出場がなかった。

かつてスウォンジーで活躍を見せ、ウェールズ代表では一貫性あるプレーをしている。プレミアリーグでも十分に通用することは誰もが知っており、チャンスを求めて違うクラブに行くべき存在だ。

左SB:オレクサンドル・ジンチェンコ

チーム:マンチェスター・シティ

イングランドの歴史上最も優れたチームの一つで定期的にプレーしている選手であるが、ジンチェンコはマンチェスター・シティでそれほど重要な存在とはいえない立場だ。

そのユーティリティー性や能力はもっと多くの試合で生かされるべきものがあり、シーズンを通して活躍できる。本人次第ではあるが、そろそろグアルディオラに学んだことをよりピッチで生かせる場所を求めることもアリだろう。

右SH:スティーヴン・ベルフワイン

チーム:トッテナム

ジョゼ・モウリーニョ監督が連れてきたベルフワイン。レスター・シティ戦でのゴールは記憶に残っているが、アントニオ・コンテ監督の下ではほとんど重用されていない。

彼は素早くダイレクトでゴールを奪えるが、単にデヤン・クルセフスキほど技術は高くないし、コンテ監督の好みではない。よりカウンターアタックを活かすようなチームに行けば、すぐにその能力は発揮されるはずだ。

CMF:アレックス・オックスレイド=チェンバレン

チーム:リヴァプール

ユルゲン・クロップ監督はオックスレイド=チェンバレンが大好きだが、残念ながらレギュラーとして起用するほどに愛されてはいない。この2シーズンで先発したのはわずか11試合しかない。

ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズが成長を見せている中でオックスレイド=チェンバレンのチャンスはますます減少する。中堅チームならば彼のオールラウンドな力が発揮される場所はあるはずだ。

CMF:ハリー・ウィンクス

チーム:トッテナム

ヌーノ元監督の下で出番を失っていたウィンクスは、2月に「アントニオ・コンテ監督が来てチャンスを与えてくれた」と話していた。しかしながらその後ロドリゴ・ベンタンクールが来たため、結局彼はベンチに戻ってしまった。

それ以降先発出場したのはわずか2試合のみ。コンテ監督就任以前の状況に戻っており、その立場は来季も変わる雰囲気がない。しかもワールドカップ出場を狙うためにはもう時間がない。出番が得られる場所を求めるべき時だ。

左SH:南野拓実

チーム:リヴァプール

リヴァプールで主にカップ戦要員となっている南野拓実。起用されれば結果を残すものの、かといってファーストチームのレギュラーを与えられるわけではなかった。

昨季の半分を過ごしたサウサンプトンを相手に決めたゴールを見れば、定期的なチャンスを得るに値する能力があることは一目瞭然だ。インテルなど多くのクラブが彼に注目しているとも。

FW:エディ・エンケティア

チーム:アーセナル

彼がアーセナルに残ることを決めたことは分かっているし、今季終盤のパフォーマンスを見ればその論理的根拠は理解することができる。

ただこのようなパターンで次年度にも活躍を続けたケースはあまり多くない。またガブリエウ・ジェズスやアルバロ・モラタ、タミー・アブラハムなどの補強があればまたベンチに逆戻りだ。そしてエンケティアはむしろもっと自由にカウンターを狙えるクラブのほうが適合できるだろう。

FW:クリスティアン・プリシッチ

チーム:チェルシー

クリスティアン・プリシッチは間違いなくチャンピオンズリーグでプレーできる能力を持つ選手であるが、チェルシーでは13試合しかスタメン出場がなかった。トーマス・トゥヘル監督は彼のことをそれほど気に入っていない。

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もしクラブが今夏全く補強できないような状況ならともかく、ほぼオーナーの交代が行われることが決まってしまったため、プリシッチは他の場所を求めたほうがいいだろう。特に彼ならどんなクラブでも能力自体は通用するはずだ。

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