後楽園でハナショウブ見頃 鮮やかな花、名園の初夏彩る

見頃を迎えている後楽園のハナショウブ=3日

 岡山市の後楽園で、ハナショウブが見頃を迎えている。白や紫、ピンクといった花が鮮やかに咲き誇り、名園の初夏を彩っている。

 歴代岡山藩主が休憩所として利用した「流店」付近の畑などに、薄ピンクの「桃の里」や濃い紫色の「鬼ヶ島」といった約80品種約3千株が植えられており、5月下旬に咲き始めた。昨年のこの時期は新型コロナウイルス禍で臨時休園しており、間近に楽しめるのは2年ぶりとなる。

 入園者は盛んにカメラのシャッターを切ったり、じっくり眺めたりして堪能。毎週訪れるという同市北区の主婦(79)は「久しぶりに見られてうれしい。グラデーションがきれいですね」と話した。

 同園によると、見頃は今月中旬までという。

© 株式会社山陽新聞社