中上貴晶「コース上の渋滞に遭遇し、ベストタイムを出せなかった。でもいいペースがある」/MotoGP第9戦カタルーニャGP予選

 6月4日、2022年MotoGP第9戦カタルーニャGP MotoGPクラスの予選がスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手を獲得した。

 2日目も好天が続き、この日最初の走行となったフリー走行3回目は気温26度、路面温度37度のドライコンディションでスタートした。初日総合12番手とやや出遅れた中上は、FP3で1分39秒台をマークし全体的にタイムを上げた。セッション終盤には自己ベストの1分39秒665を記録して、トップから1秒差以内の17番手となった。

 予選前のフリー走行4回目ではフロント、リヤともにミディアムタイヤを履いて走行を行った。このセッションでは自己ベストタイムを更新できず、1分40秒898の17番手で終え、予選に向けて最後の確認を終えた。

 予選は気温32度、路面温度58度でスタートし、Q1からのアタックとなった中上はフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。セッション終盤に1分39秒399を記録すると、翌周のラストアタックで1分39秒223とさらにタイムを短縮して、トップのマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)から0.007秒差の2番手につけてQ2進出を決めた。

 迎えたQ2では、まず最初に1分39秒785を記録する。一度ピットに戻り、クリアラップを取るため、コースインのタイミングを見計らっていた。中上が動き出すと、他のライダーたちも動き始め、一斉にコースイン。2度目のアタックでなかなかクリアラップが取れず、1分39秒611と自己ベストに迫れず、12番手で終えることとなった。

 今大会は初日から右腕の手術のため欠場しているマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が前戦の第8戦イタリアGPでトライしたニューシャシーとスイングアームのテストを担当している。2日間、タイヤに厳しいコンディションの中でさまざまなことにトライし、準備を勧めてきた。決勝日も気温と路面温度が上昇し、タイヤに厳しい戦いが予想されるが、4列目から追い上げのレースに挑む。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(予選12番手)
「モンメロ(カタルーニャ)2日目は忙しい一日になりました。なぜならFP3で17番手へとポジションを落とし、直接Q2へ進めなかったからです。とても厳しいセッションで、苦戦しましたが、FP4ではレースに向けていろいろトライし、いいペースを見つけることもできました」

「Q1はベストを尽くし、2番手になることができました。そしてQ2へ進めたのですが、このセッションでは、すべてをうまくまとめることができませんでした。最後ラップの最終セクターで、コース上の渋滞に遭遇し、ベストタイムを出せませんでした。でもいいペースがあります。明日のレースではすばらしい結果を残せることを願っています」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第9戦カタルーニャGP

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