シャルム選手が児童らと田植え 高梁・巨瀬の水田、交流深める

苗を植えるシャルムの選手や児童たち

 サッカー女子・なでしこリーグ2部の吉備国際大シャルムの選手が1日、高梁市巨瀬町の水田で地元の小中学生と一緒に田植えを体験した。

 元日本代表のDF加戸由佳選手、エースのFW西村留亜選手ら10人が参加。巨瀬小と高梁東中の児童生徒、地域住民ら約60人とともに、200平方メートルの水田にはだしで入り、田植え網に沿ってきぬむすめの苗を丁寧に植えた。児童がぬかるみに足を取られて転ぶ場面もあり、盛り上がった。

 「田植えは小学生以来で楽しかった。子どもたちとも仲良くなれ、収穫が楽しみ」とDF余田清華選手(22)。高梁東中1年男子(12)は「土がぬるぬるして気持ち良かった」と話した。

 10月に全員で稲刈りを行う。米は100キロほど収穫できる見込みで、地域の高齢者に提供するほか、シャルムにも寄贈する。

 耕作放棄地だった水田は、「シャルム農園」と命名して地元住民が管理。農業体験を通じた交流を狙いに、2011年から田植えを行っている。20、21年は新型コロナウイルスの影響で中止しており、3年ぶりに開催した。

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