『助けないと』と思った コンビニ店員がニセ電話詐欺防ぐ 早岐署が感謝状

ニセ電話詐欺被害を未然に防ぎ、署長感謝状を受ける林さん(左)=早岐署

 ニセ電話詐欺被害を防止したとして、早岐署(尾塚政一署長)は、長崎県佐世保市のファミリーマート勝海町店のアルバイト、林弥生さん(28)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると4月29日、60代男性が電子マネーを購入するため来店。林さんに販売する機械の使い方などを尋ねたという。購入金額が10万円分と高額で「この人が電子マネーを使うのだろうか。操作方法も分かっていない」と不審に思い用途を聞くと、男性は不安げに「インターネットを見ていたら請求された」などと打ち明けたという。詐欺を疑った林さんは男性に警察などへの相談を促し、同署に通報した。
 2日、感謝状を受け取った林さんは「人柄の良さそうな男性で『助けないと』と思った。今後もおかしいと思った時は声をかけたい」と話した。尾塚署長は「被害者に勇気を持って被害防止の声をかけてくれた」とたたえた。


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