岡山県勝央町下町川でササユリが見頃を迎えている。保護活動に取り組む住民の思いに応えるかのように、淡いピンクや白い花をかれんに咲かせている。
住民グループ・下町川ササユリの会の竹内真介代表（82）が15年ほど前、自宅近くに自生地があったことから保護を始めた。種を取って発芽させて3年ほど成長した株を自生地周辺に移植したり、メンバーと協力して下草刈りして生育環境を整えたりしてきた。株を増やすため、2020年からはメンバーも種からの栽培に挑戦している。
今季は例年より5日程度早い5月末、日当たりの良いエリアから咲き始めた。来週半ばごろまで見られるという。竹内さんは「今年もきれいに咲いてくれた。活動を充実させて次の世代につないでいきたい」と話す。
