教員採用試験、応募6年ぶり増 年齢制限引き上げが奏功 23年度栃木県

本県の教員採用試験応募者総数の推移

 県教委は7日、2023年度の県公立学校の教員採用試験への応募者が、前年度比88人(4.4%)増の2081人となり、6年ぶりに増加に転じたと発表した。45歳未満だった受験資格の上限を今回から60歳未満に引き上げた結果、45~59歳で101人が応募し、受験者増につながった。同日の教育委員会定例会で阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は「明るい兆しは見えたが、次の一手も必要」とし、教員の働き方改革などを継続する考えを示した。

 年齢制限の緩和は、意欲のある人や多様な人材を幅広く募り、教育の質向上につなげるため導入された。県教委によると、新たに受験資格を得た応募者の多くは臨時採用で勤務する教員という。民間企業経験者からの応募もあった。

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