五島市が子育て世帯に給付金 子ども1人5万円 コロナや物価高対策で

 長崎県五島市は、長引く新型コロナウイルスの影響と物価高騰の中、子育て世帯の負担を軽減するため、市内の18歳以下の子ども1人当たりに一律5万円を市独自に給付する。同様の事業で、全ての子育て世帯に所得制限を設けずに支給するのは県内で初めてという。
 市は対象として約3300世帯、約4800人を見込む。本年度一般会計補正予算に同事業費2億4100万円を計上。国の地方創生臨時交付金を活用する。
 市こども未来課は「ガソリン代の高騰など離島の負担は大きい。直接の支給が、子育て支援につながると判断した」としている。
 国の緊急対策である低所得子育て世帯への給付事業(子ども1人5万円)に該当する場合は、合わせて6月から随時、支給を開始。それ以外の児童手当受給世帯などには8月上旬の給付を予定している。ほかに申請が必要な世帯には、できるだけ早く支給する方針。


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