食事だけじゃない…北陸初ウーバーイーツが医薬品お届け 福井県のローソンから風邪薬や胃薬など60種類配送

ウーバーイーツの配達員(左)に医薬品を手渡す登録販売者の店員=6月8日、福井県福井市宝永4丁目のローソン福井裁判所前店

 コンビニ大手のローソンは6月8日、直営店の「福井裁判所前店」(福井県福井市宝永4丁目)で、宅配サービス「ウーバーイーツ」による一般用医薬品(大衆薬)の配送サービスを始めた。昨年2月の東京都内を皮切りに全国で展開しており、北陸3県では初めて。

 ローソンは、医薬品の店舗販売に向け、アルバイトらを対象に医薬品の登録販売者の資格取得を全社的に支援している。新型コロナウイルス禍による外出自粛の広がりなどを受け、コンビニ業界で初めて大衆薬の配送サービスを立ち上げ、現在、福井裁判所前店を含め登録販売者がいる15都道府県の計75店で実施している。

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 風邪薬や目薬、胃腸薬など処方箋が必要ない第2類、第3類の医薬品約60種類を取り扱う。ウーバーイーツの専用アプリから店舗と希望の医薬品を選び、注意事項を確認した上で注文を確定。注文の通知を受けた登録販売者が医薬品を専用の袋に入れ、配達員に手渡す。

 配送は登録販売者の出勤時のみの対応で、エリアは店から半径約3キロが目安。医薬品の代金のほか、距離や混雑状況などに応じて決まる配送料がかかる。

 ローソンの担当者は「新型コロナで自宅待機になった人や、急な発熱や体調不良のときなどに早く対応できる。高齢者から若い人まで幅広く使ってもらいたい」と話している。

 県内のローソンでは、福井裁判所前店を含む4店舗でウーバーイーツによる食品や日用品などの配送サービスを行っている。問い合わせは同社カスタマーセンター=フリーダイヤル(0120)073963(平日午前9時~午後5時)。

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