男性転落した穴、全容つかめず 国道沿いの歩道で突然 危険で作業員が穴に入れず、陥没拡大の恐れも

歩道が陥没した現場と復旧を急ぐ作業員ら=8日午後7時25分ごろ、川島町上伊草

 8日午後2時すぎ、埼玉県川島町上伊草の国道254号沿いの歩道の穴に、自転車で通りかかった川島町の80代男性が自転車ごと転落した。男性は救急搬送されたが意識はあり、命に別条はない。

 東松山署によると同日午後2時ごろ、現場近くを通りかかった人が「道路に穴が開いている」と110番。警察官が現場に駆け付けたところ、穴に転落している男性を発見した。転落した詳しい状況は分かっていない。

■陥没拡大の恐れ 全容つかめず

 現場では日没後も照明をつけ、作業員らが復旧を急いだ。作業を監督する県荒川右岸下水道事務所の小林清和担当課長によると、陥没が拡大する恐れがあるため作業員が穴の中に入れず、被害の全容はつかめていないという。同課長は「まずは安全の確保を図っている。必要な資材を大至急手配し、できるだけ早く復旧させたい」と話していた。

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